いやいや残業してる人はとりあえず読んどけ 朱野帰子著『わたし、定時で帰ります。』
『わたし、定時で帰ります。』は労働問題を題材にしたなかなか秀逸な小説です。定時で帰るというテーマを、定時で帰りたい労働者の視点から、あるいはワーカホリックな観点から、または経営者の立場から見ることができます。普段長時間労働でいっぱいいっぱいの人や、あるいは働き方改革のために労働環境を是正している管理者や経営者の方はこういう小説を読むことで自分とは違う立場の人がどう考えているのか、考えるきっかけになると思います。
一橋大卒のエリートがバブル期の銀行でどんな苦労をしたか追体験できる『友情について 僕と豊島昭彦君の44年』
『友情について 僕と豊島昭彦君の44年』は読みどころが多い懐の広い作品。ぜひ手にとって読むことをおすすめする。作者の作品にかける想いが強く、読み始めるとすぐひきこまれるので、人によっては3時間もあれば読めるでしょう。
「拝読していただきましたか」と言う新社会人には「お前神様かよ」としかってやれ
「拝読していただきましたか」という表現は、拝読の対象となる文章を書いた私は神様・仏様だよと言っているのと同じです。そんな表現をすると「お前神様かよ」となります。
嫌われてる人の本でも内容がいいなら読むほうが得だよ。津田大介著『情報戦争を生き抜く』
著者の津田大介さんについてうんぬんはどうでもよく、昨今のネットやメディアのあり方、フェイクニュースなど課題が整理されています。メディアとどう付き合えばいいか分からない、そんな時代に指針となるような一冊です。熟読に値します。
今から10年後くらいに大学を卒業して社会に出てくる人は優秀だからあっさり抜かれるよ『未来のエリートのための最強の学び方』
今から10年もすれば大学入試改革が落ち着いて、文理融合した優秀な若い人が社会に出てきます。そういう人たちは歴史も哲学史も数学の基礎も備えており、仕事においても高いパフォーマンスを発揮するでしょう。いま、文系で数学を避けてきた人、あるいは理系で歴史や哲学を素通りしてきた人は、そういう未来のエリートにあっさり抜かれる可能性があるので、いまのうちに自分の不得意な分野を埋める勉強をしておいたほうがいいです。
人の知識はアップデートされないせいで勘違いして損してる『ファクトフルネス』
界は私たちが思っている以上にずっと豊かで平和になりつつあります。日々のニュースには貧困や飛行機事故、テロや銃乱射、火事、交通事故などがあるけれど、そういった悲惨な出来事で亡くなる人は実はごくわずかです。データに基づいて正しく世界を認識しよう。それが著者の主張です。
ラゾーナ川崎は川崎の本当の姿じゃないよ。川崎のダークサイドを紹介する『ルポ 川崎』
ショッピングモールとして大成功しているラゾーナ川崎によく行く人も多いでしょう。でもラゾーナは川崎の本当の姿じゃないです。本当の川崎はもっとすごい。もっとダーク。ディープな川崎を知りたいなら、うってつけの本があります。それは『ルポ 川崎』です。こういう本を読むと、電車でオフィスに通って仕事をしているだけだと絶対に気づかない現実を知ることができます。