ブルドッグが苦しそうに呼吸をする理由がわかる『純血種という病 商品化される犬とペット産業の暗い歴史』
レトリバーもシェパードもブルドッグもチワワも、全ての犬は雑種である。どんな犬種も特定の特徴を出すために恣意的に近親交配を繰り返されたにすぎない。その結果、純血種と呼ばれる犬は遺伝的多様性のないひ弱な犬として生きていくしかない。犬好きを自認するなら必読の書。
本村凌二著『教養としてのローマ史の読み方』イタリアに旅行するなら読んどき
古代ローマ時代にはばりばり働きたい人もいれば、自分個人の時間を大事にしたい人もいた。そういう人同士の論争もあった。まるで働き方改革で揺れる今の日本を見ているようだけど、今から約2000年も前のことです。
『沈黙の春』レイチェル・カーソン著 改めて読んだら伝え方が巧みすぎてまいった
レイチェル・カーソンの『沈黙の春』を改めて読んだのだが、やはり古典といわれるだけあって文章が素晴らしい。著者は本当はもっと人間の悪行に対して悪態をつきたいのだろうけど、極めて冷静な筆の運びを維持し、それによって文章の説得力が増している。そこに詩情も加わり著者のメッセージ自体はすっと読む人の心に入ってくる。これを読むことで伝え方の勉強にもなるだろう。
お腹いたくて死にそうな家族を大きな病院に連れていっても受付で相手にされず怒り心頭した件の顛末
先日、家族が具合が悪いというので病院に連れていった。その具合が悪いという程度が尋常じゃない様子でなんとかギリ1人で歩けるといった感じだったので、そこそこ大きい病院の初診窓口に行ったが、なんと受付が相手にしてくれないのだ。「紹介はありますか」「予約はありますか」「3時間待ちです」と。そんなこと言ってる場合じゃない、緊急なのだ。死にそうなくらいお腹が痛いのに3時間も待てるはずがない。埒が明かないから結局近所のクリニックに行き、その先生の「盲腸かも?」という診断で緊急搬送され、そして搬送された先が最初に行った大きな病院だった。その病院の受付には怒り心頭である。本記事はその時の体験記と、また医療現場の前線にいる医師の言い分も併記してある。普段元気で救急車を呼ぶなんて想像もつかない人は一読をされたし。
一番好きなのはネコだけどフクロウに代わるかもしれない。偏執的なフクロウ愛を感じちゃう本『フクロウの家』
フクロウ好きのフクロウ好きのためのフクロウ愛に溢れた本。面白いのはもちろんなのだが、本自体がとにかく美しい。『フクロウの家』はフクロウ好きには垂涎だろう。文章はもちろん愛くるしい挿絵などを見ると悶絶する。本書を読むとフクロウ好きな人はさらにフクロウを好きになるだろうし、フクロウ好きでない人はフクロウに関心を持つようになると思う。鳥好き、フクロウ好きな人への贈り物にも最適。
「働き方改革?寝言いってんじゃねーよ、ごらぁ!」という人は一読を 熊野英生著『なぜ日本の会社は生産性が低いのか?』
『なぜ日本の会社は生産性が低いのか?』は働き方改革をテーマにした新書で、内容がとても充実しています。本書には、ブラック企業、ワンオペ、イノベーション、高齢化社会、グローバルニッチ、そもそも生産性とは何か、だめな上司とはどういう上司か、などの働く人にとって興味深いトピックが多く並んでいます。会社で人前で話す人、営業の人などはネタとして仕入れておくのも悪くないでしょう。